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マイクロ波加熱ラマン分光装置

国内販売元:株式会社モトヤマ

シングルモード空洞共振器を用いた高効率、ハイパワーなマイクロ波加熱
マイクロ波加熱中のラマン分光測定の実現により、反応をin situ追跡可能

マイクロ波加熱ラマン分光装置 マイクロ波加熱側:空洞共振器 ラマン分光器

 マイクロ波による加熱は、従来の加熱法よりも選択的にエネルギーを伝達可能で、省エネルギー、高効率な加熱方法として知られています。また特定の反応においては、マイクロ波の特徴である、内部加熱、高速加熱、選択加熱から、より短時間で反応の促進が有効であり、機能的な反応法として注目されています。
 この反応メカニズムや条件検討を行うためには、マイクロ波加熱時のin-situの測定技術が求められます。本装置は空洞共振器にラマン装置を組み合わせ、反応中の成分の変化をin-situで測定、追跡可能にしました。


本装置は株式会社モトヤマとの共同開発製品です。



アプリケーション

マイクロ波加熱を利用した化学反応のその場追跡
反応メカニズムのその場、高速な追跡
分解反応などの条件検討、最適条件の検討に
接着剤の熱硬化追跡など



装置原理

マイクロ波でサンプルを選択的、高効率に加熱
ラマン分光測定で反応状態をその場で高速追跡が可能
熱電対、放射温度計を用いて温度を測定可能



マイクロ波加熱側:2.45GHz 空洞共振器 マイクロ波加熱側:2.45GHz空洞共振器
ラマン分光器 ラマン分光器

装置特徴

チューナーにてマイクロ波の調整を行い、サンプルに高効率にエネルギーを伝達可能
サンプルの状態変化によるマイクロ波の吸収率変化も、入力、反射のパワーを随時モニターすることで追跡可能
長作動距離レンズを用いて、共振器外側から高効率にラマンシグナルを測定
短い測定サイクル(数秒~)で、詳細なin situ反応分析が可能


測定データ

実験例1 イミン合成反応の追跡

イミン合成反応の追跡

イミン合成反応の追跡

生成物由来(-C=N-)のラマンシグナルの時間変化

生成物由来(-C=N-)のラマンシグナルの時間変化

反応中のラマンスペクトルの経時変化

反応中のラマンスペクトルの経時変化

原料由来(-CHO)のラマンシグナルの時間変化

原料由来(-CHO)のラマンシグナルの時間変化

実験例② 卵白の加熱変性

スペクトルの変化

スペクトルの変化

たんぱく質由来のラマン信号変化

たんぱく質由来のラマン信号変化

水由来のラマン信号変化

水由来のラマン信号変化

仕様
マイクロ波加熱側:空洞共振器
周波数 2.45GHz
出力 1.5kW
サンプルサイズ ∅25㎜/24㎜(外形/内径)×40㎜
ラマン分光器
励起波長 532nm
レーザーパワー ~50mW
測定領域 低波数側カットオフ 200cm-1
波数分解能 1 cm-1
分光器焦点距離 500 mm
グレーティング 300, 1200, 1800 (line/mm)
検出CCD ペルチェ冷却CCD検出器(最低冷却温度、空冷-80℃)

デモ測定受付中
デモ測定に関するお問合せ先:
株式会社モトヤマ テストセンター

※上記黄色の囲い部分をクリックして頂くとモトヤマテストセンター申込の画面に切り替わります。テスト名称の項目には”マイクロ波+ラマン分光”とご入力下さい。