NEW 円偏光発光分光装置 CirCLa <仮称>
フォトンカウンティング方式による 普及型 CPL分光計

特長
リーズナブルな価格設定、テーブルトップ
Xeランプ+高性能バンドパスフィルターによる励起波長選択
180°配置なので溶液・薄膜ともに測定が可能
PEMに同期したフォトンカウンティング方式により、ダイレクトにG値や精度を計算


どうして CPL でフォトンカウント?
発光スペクトル測定では、多くの場合、光強度は ‘フォトンカウントレベル ( < 1 × 107 photons/s) ’です!光強度が大きいとき、(= 光子数が多い)

光強度が小さいとき(= 光子数が少ない。 typ. < 1 × 107 photons/s)

光強度が「フォトンカウントレベル」であるとき、フォトンカウンティング方式の S/N を超える測定方式は存在しません。
実際の発光スペクトルはどのくらいの光子数なのか?
(典型例)
実効的な励起光出力:~ 100 µW @500 nm = 2.5 × 1014 photons/s
量子収率: φF ~ 0.1
分光光度計のバンド幅 : 5 nm
→ スペクトル面積の 1/10 → φB≒ 0.1
検出立体角: ~ 0.02π steradian → φS=0.02π/4π≒0.005
分光光度計の回折格子の反射効率:φG ~ 0.4
検出器(フォトマル)の量子収率 @500nm: φD ~ 0.1
∴ 検出光子数 (photons/s) ≒ 2.5 × 1014・φF・φB・φS・φG・φD ≒ 5 × 108
実際の測定では、しばしばこの光子数より少なくなります。

フォトンカウンティング方式による CPL 測定では、
✔ アナログ方式によるCPL測定では直流(DC)信号として得られる光強度信号は電気的なゆらぎやドリフトのために負の値になることがありますが、フォトンカウンティング方式では、光強度 n, つまり光子カウント数は、負の値になることがありません。
✔ アナログ方式では (IL + IR) と (IL - IR) が異なるゲインで測定されるため、 Glum 値は補正が必要ですが、フォトンカウンティング方式ではGlum 値は IL と IR からダイレクトに計算されるため、補正の必要なしに正しい値が得られます。
✔ アナログ方式ではロックインアンプの時定数や波長スキャンスピードの設定によっては直前の波長での測定の影響が残ることがありますが、フォトンカウンティング方式では各波長での独立な測定となるためそのようなことはありません。
✔ アナログ方式ではサンプルがない状態の測定値が検出器の暗電流によるものなのか迷光等によるものなのかの判断が困難ですが、フォトンカウンティング方式ではカウント値から簡単に区別ができ、測定の正確性の向上につながります。
測定波長範囲 | 280 ~ 800 nm |
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波長ステップ | 0.1 nm to 20 nm |
スペクトル分解能 | 1 nm ~ 36 nm(手動スリットによる) |
検出用分光器 | 回折格子仕様ツェルニーターナ―型分光器 |
検出器 | フォトンカウンティングフォトマル |
励起光源 | 150 Wキセノンランプ + バンドパスフィルター(波長はご購入時に5つまで選択) (追加購入可能、ワンタッチ交換) |
光弾性モジュレータ― | HIND社製 PEM (50 kHz) |
測定方式 | デジタルロックイン方式(アナログロックインアンプ不要) |
G値補正 | 不要 |
試料ホルダ | 1 cmセル角キュベット用(温調なし)、各種薄膜用 |
オプション | 追加励起波長 温調ホルダ 弊社製 CoolSpeK / CoolLinK 温度範囲 -80℃~100℃ |