マイクロ波加熱ラマン分光装置
国内販売元:株式会社モトヤマ
✔シングルモード空洞共振器を用いた高効率、ハイパワーなマイクロ波加熱
✔マイクロ波加熱中のラマン分光測定の実現により、反応をin situ追跡可能

マイクロ波による加熱は、従来の加熱法よりも選択的にエネルギーを伝達可能で、省エネルギー、高効率な加熱方法として知られています。また特定の反応においては、マイクロ波の特徴である、内部加熱、高速加熱、選択加熱から、より短時間で反応の促進が有効であり、機能的な反応法として注目されています。
この反応メカニズムや条件検討を行うためには、マイクロ波加熱時のin-situの測定技術が求められます。本装置は空洞共振器にラマン装置を組み合わせ、反応中の成分の変化をin-situで測定、追跡可能にしました。
本装置は株式会社モトヤマとの共同開発製品です。
アプリケーション
●マイクロ波加熱を利用した化学反応のその場追跡
●反応メカニズムのその場、高速な追跡
●分解反応などの条件検討、最適条件の検討に
●接着剤の熱硬化追跡など
装置原理
●マイクロ波でサンプルを選択的、高効率に加熱
●ラマン分光測定で反応状態をその場で高速追跡が可能
●熱電対、放射温度計を用いて温度を測定可能

ラマン分光器

装置特徴
●チューナーにてマイクロ波の調整を行い、サンプルに高効率にエネルギーを伝達可能
●サンプルの状態変化によるマイクロ波の吸収率変化も、入力、反射のパワーを随時モニターすることで追跡可能
●長作動距離レンズを用いて、共振器外側から高効率にラマンシグナルを測定
●短い測定サイクル(数秒~)で、詳細なin situ反応分析が可能
測定データ
実験例1 イミン合成反応の追跡
イミン合成反応の追跡 ![]() |
生成物由来(-C=N-)のラマンシグナルの時間変化 ![]() |
反応中のラマンスペクトルの経時変化 ![]() |
原料由来(-CHO)のラマンシグナルの時間変化 ![]() |
実験例② 卵白の加熱変性
スペクトルの変化 ![]() |
たんぱく質由来のラマン信号変化 ![]() |
水由来のラマン信号変化 ![]() |
マイクロ波加熱側:空洞共振器 | |
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周波数 | 2.45GHz |
出力 | 1.5kW |
サンプルサイズ | ∅25㎜/24㎜(外形/内径)×40㎜ |
ラマン分光器 | |
励起波長 | 532nm |
レーザーパワー | ~50mW |
測定領域 | 低波数側カットオフ 200cm-1 |
波数分解能 | 1 cm-1 |
分光器焦点距離 | 500 mm |
グレーティング | 300, 1200, 1800 (line/mm) |
検出CCD | ペルチェ冷却CCD検出器(最低冷却温度、空冷-80℃) |
デモ測定に関するお問合せ先: 株式会社モトヤマ テストセンター ※上記黄色の囲い部分をクリックして頂くとモトヤマテストセンター申込の画面に切り替わります。テスト名称の項目には”マイクロ波+ラマン分光”とご入力下さい。 |